Rover Crew, 5th Setagaya

Rover Scout's Essays

May. 2017:地理

ビーバーから始めて10年以上ボーイスカウトを続けてきた中で,私はさまざまな能力を習得してきました。その中で今もっとも役に立っていると感じているのは二つ。一つは勉強面に関して,もう一つは精神面に関してです。今回はそれらについて書こうと思います。

まず,勉強面の能力について。それは「地図の読み取り能力」です。ボーイスカウト活動においては,例えばハイキングや登山をするために,地図の読み取り能力が必要です。私は今までのボーイスカウト活動の中で何度も地図を見てきました。そもそもボーイスカウト活動の中で,生まれて初めてまともに地図を読んだのでした。何度も地図を見ていくうちに,私は地図の読み取りが得意になっていったのです。

そして今,私は大学で地理学を学んでいます。地理学を学ぶ際には,地図を読み取る能力や知識が不可欠です。しかし地図を読み取る能力はすでに十分身につけているので,さほど苦労はしていません。地図の読み取り能力や知識に関しては誰にも負けないと勝手に思っています(笑)。ボーイスカウトで学んだことが将来何かの役に立つということを,今身をもって実感しています。

次に,精神面の能力について。それは「とにかく諦めない」ことです。これは,ボーイスカウト活動の中でも特にONH(オーバーナイトハイク)を通して手に入れました。ベンチャースカウトの50㎞ONHは,想像以上に距離が長く,途中で挫折しそうになり,何度もリタイアを考えました。しかし,その辛さから逃げずに歩き続けたことで,結果は良くなかったものの完歩し,仲間とともに達成感に浸ることができました。あの時あっさり諦めていたら,達成感が得られなかったのはもちろんのこと,きっと後悔が残ったと思います。

その時から私は,たとえ思わしい結果にならなくても,努力すること,諦めずに続けることに意味があると考えるようになりました。そして今に至るまでその考えのもとに,テニスの練習や受験生活を乗り越えてきたのです。

以上の二つのこと以外でも,ボーイスカウトで習得した能力や手に入れた考え方の多くは,普段の生活に活用できるはずです。ボーイスカウトの皆さんも,これまでのボーイスカウト活動を通じて何を学んだのか,そしてそれをこれからの生活の中でどのように活かすことができるのか,一度考えてみてはいかがでしょうか。

ローバー隊 清水虎之介