Rover Crew, 5th Setagaya

Rover Scout's Essays

Sep. 2017:私がキャンポリーで学んだこと

想像以上に大変だった。

吾輩はボーイスカウトである。そしてローバー隊に所属している。今回のキャンポリーで、ローバー隊はイベントの企画運営を担当した。それがまさかここまで大変だとは…。

まず最初に、キャンポリーの大まかなテーマを考えるところから始めた。が、そこからもう難航した。5年前のキャンポリーのクオリティが高かったので、それ以上のものを作らなければならないという高いハードルが、我々を苦しめたのだ。

しかし、決まるときは一瞬だった。今回のキャンポリー開催地は「長者の森」。ならば、「長者」をキーワードに組み立てていこう。最初は安直に思えたが、後になってみると「長者」というのはなかなか良いテーマ(コンセプト)だったように思う。そしてもう1つ決まったテーマは「宝探し」。10年前茨城でやったキャンポリーのリバイバルだ。こちらも、よくある発想ではあるが、「長者」との相性が良かった。

テーマは決まったものの、内容は未だスカスカで、なかなか前に進まなかった。紆余曲折を経て、やっと全体の流れを決めたのが本番2週間前。そこから本番まで、買い出しや担当者決め等やらなければならないことは膨大にあり、急ピッチで準備を進めなければならない。しかも7月下旬はローバー隊全員、大学の試験期間と重なっていたため、事態は恐ろしく切迫していた。

1週間前からはまさに修羅場。比較的早めに試験を終える神田と清水がキャンポリー本番3日前に現地入りすることになっていたので、前日まで試験がある私も含め、キャンポリーに参加する4人全員が4日前にファミレスに集まった。そこでやり残した仕事の確認やキャンプファイヤーの構成、そして妙にハイテンションになっていた我々は「長者ダンス」をその場で創り上げ、翌日神田と清水は現地へ出発した。私はと言えば、試験勉強で忙しくほとんど手伝えなかった分、本番でとにかく頑張ろうと思っていた。

そして本番。

絶対ボロが出ると思っていた。そして案の定所々でボロが出た。しかし、やりきった。私は長者を演じきった。神田も語り部を演じきった。キャンプファイヤーでは全員で声を張った。今から振り返るとまるで一瞬の夢のような、高揚の中でガムシャラに動いた2日間だった。

終わってから分かったことがたくさんあった。

ビーバーやカブのスカウト達が何を考えているのか。安全面で何に気をつけなければならなかったか。自分にはどんな役割があったのか。どんな役割を引き受けるべきだったのか。様々なことを学んだ。大きな行事がある度に、リーダー達がこれだけ大変な思いをしていたのだということを知った。次はあまりやりたくないというのが、終わった直後の正直な気持ちだ。しかし同時に、世田谷第5団の未来を担う私たちがやらなければ、という使命感のような想いも芽生えた。

将来、就職して仕事で忙しくなると思う。さくら2017年2月号成人式に書いた、成人式のような大事なイベントを休んでまでボーイスカウト活動に行くようなことは、様々な意味で難しくなるだろう。

それでも、ボーイスカウトを続けていきたいと思う。キャンポリーの伝統を守っていきたいと思う。あれだけ大変だったにも関わらずそう思えていることが、この夏最大の収穫だったのかもしれない。

ローバー隊 松谷康太郎