Rover Crew, 5th Setagaya

Rover Scout's Essays

Jul. 2018:なぜボーイスカウト活動に参加するのか

「自分は何を目的にスカウト活動を続けているのだろう?」

こんな疑問が頭に浮かんだことはないだろうか?

答えは人それぞれだろう。友人を増やす。精神を鍛えて技術を学ぶ。なんとなく。…等々。私の考えでは、1つの目的に固執するのではなく、その時々で目的を修正しながら、柔軟に活動を継続することが大事である。

ある程度長く続けていると、途中で方向を見失うことや意欲を失うことがあるかもしれない。実際、年齢が上がるにつれ、周りの仲間は少しづつ減っていく。私も過去にそういう状況に陥った事があった。

しかし幸いなことに、今ではもっと意欲的にスカウト活動をしたいと思うようになった。そんな私の経験を踏まえて、この文章でスカウト活動を継続するための幾つかのポイントを挙げたいと思う。

当たり前だと思う人もいるかも知れないが、理屈としては当たり前でも、それを実際に実行するのはたいがい難しい。私のこの文章が、少しでも実践へのモチベーション向上に役立ってくれれば嬉しい。

1. きっかけはなんでも良いから、楽しむ

私はビーバー隊の時から、かれこれ10年ほどスカウト活動を続けている。我ながらよく続いたものだと不思議である。

ボーイスカウトを始めたそもそものきっかけは、家族である。父と祖父が、子供の時からボーイスカウトをやっていた。父からある日、ボーイスカウトをやってみないかと言われた。当時は皆がやるものなのかと勘違いして始めた。同じような人は他にもいるのではないか。勘違いして良かった。

ビーバー隊・カブ隊の時はとにかくたくさんの活動に参加して、楽しくスカウティングをしていた記憶がある。週末にボーイスカウトで友達と交流する楽しみは、他では中々味わえないものだ。存分に活動して、楽しみ尽くそう。

2. 技術を学び、計画する

楽しく活動に参加するのも大事だが、ボーイ隊に上進すると雰囲気が変わってくる。だんだん技術が求められるようになり、活動が本格化してボーイスカウトらしくなってくるのだ。班単位での自立した活動や、自分たちでハイキングやキャンプを企画することが増えていく。これら慣れない活動の増加と、部活動や習い事の忙しさが相まって、なかなか思うようにスカウト活動が出来なくなる事もあると思う。

しかしながら、こういう時こそ自分で明確な目的や考えを持つべきである。日々の忙しさに流されながら、ただぼんやりとボーイスカウトに参加するようでは、消極的かつ受動的で中身の薄い活動になってしまう。逆にこの時期に、少ない回数であっても積極的かつ能動的に活動に参加すると、ボーイスカウトの真の楽しみを味わえる。

かく言う私は、なかなか積極的に活動出来なかった。今となっては勿体ない事をしたと後悔している。後輩の皆にはぜひとも明確な目的をもって技術を学び、様々な活動を自ら計画する主体的なスカウトになって欲しいと思う。

3. やりがいをもって、奉仕する

ボーイ隊やベンチャー隊では、下の隊への随行や指導を行う。奉仕先のハイキングやキャンプでは、リーダーとしての役割を求められることも増える。

社会への奉仕活動も本格化する。尾山台フェスティバルでの交通整理や世田谷区役所で行われる新年子ども祭りでの奉仕活動、東京マラソンでのボランティア活動など、奉仕の内容も多岐にわたる。

正直言って、普段のスカウト活動と比べると楽しみは減るが、社会経験として参加する価値は十分にあるし、今までとは異なる喜びを見出すこともある。友達とワイワイ楽しみながらやれば、奉仕も楽しい。しかしそれ以上に、奉仕すること自体にやりがいや意義を感じるようになれば、しめたものである。その感覚を得ることは、ボーイ隊やベンチャー隊所属時に身につけるべき、重要な成長項目だと思う。

4. 場所と世代を越えて、交友関係を広げる

これは、祖父の葬儀の場で実感した事だ。祖父は多くのボーイスカウト関係者と交流を持っていて、有り難いことにたくさんの方に参列いただけた。そのことが、今でも強く印象に残っている。

小さい時に祖父に言われた。「ボーイスカウトの知り合いとは一生繋がることができる。だから、たくさん友達を作れ」と。

まだ世田谷第5団の中でしか交わりを持たない人もいると思うが、地区での活動を通して知り合いを増やすとか、ジャンボリーに一緒に参加した者同士で交流を深めてみてはどうだろうか。ボーイスカウトの仲間は、世田谷地区から東京、日本、そして世界にまで広がっている。

同学年または先輩・後輩だけではなく大きく年の離れた人たちと活動を共にできることも、ボーイスカウトの大きな魅力である。生徒として先生に接するのでもなく、先生として生徒と接するのでもない。年下に対しても年上に対しても、ボーイスカウトの交友のあり方は独特だ。上下関係に基づく壁があまり無い。だから、ボーイスカウトでは広い年代の考え方を吸収できるのだ。

以上、主観的な意見ではあるが、ボーイスカウト活動を充実させるため、何かしら意識することに繋がってくれればと思う。

ローバー隊 横山拓己