Rover Crew, 5th Setagaya

Rover Scout's Essays

Sep. 2018:私は17NSJで何を売ったか

今夏の第17回日本スカウトジャンボリー(17NSJ)、私は売店部販売班のスタッフとして参加しました。ジャンボリー会場内にあるプラザのオフィシャルショップ(売店)が仕事場です。その場所で、私のジャンボリーはスカウトが集まる本番よりも早く始まり、本番が終わった後まで続きました。

ジャンボリー期間前には、運搬のトラックから店の倉庫への商品の荷下ろしをしつつ、売店あるいはプラザ自体の開店準備を進めました。

ジャンボリー期間中には、倉庫整理や品出しを行いつつ、来店するスカウトやリーダーに記念グッズを販売しました。つまり売店の店員です。

そしてジャンボリー期間後には、売店を中心にプラザ全体の後片付けを担当しました。

スカウト達が集まるジャンボリー本番期間は8月4日-9日の5泊6日。それに対して売店部のスタッフは、上記したような期間前後の準備および後片付けがあるため、大方8月2日-10日の日程です。長い!

…ところが私は交通手段の関係で、鷲山さん達先発スタッフの車に乗らせていただいたので、さらに長い7月31日-8月12日の日程。なんと12泊13日! ジャンボリー本番期間の倍以上、会場である石川県珠洲市に滞在したことになります。

その珠洲市ですが、朝は肌寒い事もあるくらいに涼しく、昼間でも風さえ吹けば幾分か過ごしやすい気候でした。12泊13日という長期間、後半は曇りであったり雨が少し降ったりでしたが、第14回日本ジャンボリー(14NJ)の話で聞いていたような暑さではなかったようで、比較的天気・気候に恵まれました。

私はかつて、スカウトとして第23回世界スカウトジャンボリー(23WSJ)に参加しました。その時から、いつかはジャンボリーを支えるスタッフとして、この大イベントに関わりたいと思っていました。なので今回スタッフとして参加出来ることになり、緊張もありましたが、とても楽しみでした。

今17NSJを振り返ると、もちろん大変なことは色々ありましたが、やはりそれは楽しい思い出です。特に、売店での接客を通して多くのスカウトやリーダー達と交流できたことは、本当に貴重な経験だったと思います。

接客していて特に印象に残ったのは、たった1つの記念グッズを買うために1時間以上も並んで商品を物色する、そんな小さなスカウトたちの姿です。欲しかったものを無事買うことが出来て満足して帰るスカウトもいれば、目当ての物が売り切れていて落胆するスカウトもいました。

ある日の朝礼の中で、販売促進の業務をされていた方が言いました。

小さい子が記念グッズを買うために炎天下の中を1時間以上も並び、そして大会ロゴの入ったネッチリング1つを買って帰る。私たちがネッチリング1つを売った事によって、その子は思い出を一緒に持って帰れるのだ。

正確には覚えていませんが、話の趣旨はだいたいこのようなことでした(違っていたら申し訳ない…汗)。

実際、ボーイ隊に上がりたてくらいの子達が炎天下の行列に耐え、レジ前で悩みながらネッチリングやキーホルダーを1つ買ってニコッと笑って帰る。そんな場面を接客中に見るたび、今回の売店スタッフとしての仕事が彼らの思い出の一助になっているのだと、本当に嬉しく思ったのでした。

もちろん、それは私の自己満足でしかないのかもしれません。しかし少なくとも私にとっては、子供だけに限らずリーダーたちが「自隊のスカウト達へのお土産にするんだ」と話す様子は、初めてのことで不慣れな接客をこなす上で、とても励みになったのです。

ついでに(?)言えば、シフトの合間に訪ねた世田谷第5団のサイトでは、ローバーの仲間たちと話せたことが、謎の寂しさ解消になりました(笑)。職場は違えども、同じ会場でジャンボリーを支えるために頑張っていることを確認できたのが嬉しかったのだと思います。

スカウトとして参加した23WSJはもちろん楽しかったですが、立場が変わって売店部のスタッフとなった今回も、とても満足感のあるジャンボリーになりました。それは、仕事にやりがいがあったことはもちろんですが、スカウトの頃からの仲間が今回の17NSJに一緒に参加していたことも大きかったのです。

今回ジャンボリーを支える側に携われた事で、自分の中に大きな喜びと感謝が生まれました。今後さらに奉仕を中心としたスカウト活動に励むために、様々な技術を習得して成長しなければならないと改めて感じます。そして、出来る事なら4年後、東京で行われる18NSJにも何らかの形で、仲間と共にまた参加しようと思いました。

ローバー隊 横山拓己