2018年2月10-12日(土-月)
スキー訓練感想
→この活動のアルバムへ移動コンディションは最高
恒例のボーイ隊スキー訓練.今年は新潟県の赤倉温泉スキー場で開催しました.
昨年と一昨年はそれぞれ1月と3月に開催.雪不足にやきもきしたので,今年は2月開催にしました.しかし今回は逆に,ニュース報道などを見て大雪を心配する声が多かったようです.
しかし新潟県の暴風雪が問題になったのは基本的に沿岸部.赤倉温泉は長野県との県境に位置します.「新潟県大雪」の報道とはほぼ無縁の,天候に恵まれた3日間になりました.
初日は石崎ボーイ隊長とローバー隊長の私,そして2日目と3日目は三園カブ副長にも加わっていただいて,初心者3名を含む12名のスカウトのスキー訓練を実施しました.
12人をリーダー3人で割ればリーダー1人あたりスカウト4人で回せそうですが,実際には様々な事情のため(例えば初心者は専属でリーダーが1人必要),出来ればもう2名リーダーが欲しいところです.が,今年はローバー隊から山根君と松谷君,そしてベンチャー隊からは小針君が参加してくれました.カブのリーダーからローバースカウトまでの各隊の協力を得て,怪我なく無事スキー訓練を終えることができました.
スカウトの様子
スキー訓練中のスカウトの様子は様々.
初心者が必ず経験する地獄のカニ歩き.しかし今回の初心者3人は皆運動神経が良く,すぐにリフトに乗って初心者コースを滑れるようになり,スキーの疾走感を楽しんでいるようでした.
実力的には滑れるのに,ビビって中級斜面に二の足を踏むスカウト.逆にまだスピードをコントロールする術が未熟なのに,どんどん先に行こうとする「暴走君」.それぞれのスカウトの性格が見えてくるのも面白かったです.
そこそこ上手なスカウトの中には,教わるよりも自由にドンドン滑りたいという意見もあります(本音では全員そうかもしれませんが).教える側としては,安全・娯楽・訓練のバランスをいかに取るのか悩ましいところです.ボーイスカウト活動である以上,あくまでスキー「訓練」であり,安全第一であることはもちろんですが,スキーを楽しめなければ意味がないこともまた事実.その点,今回は全員がしっかり楽しんでくれたのではないかと思います.
今回ローバー隊の神田君が,スキーの楽しそうな様子を動画に編集してくれました.ボーイ隊のホームページ(http://setagaya5.boy.jp/scout/troop/)にupしますので,皆さまご覧ください.
自律行動
ところで,私はスキー訓練でいつもスキー場のMAPを配ります.例年活動目的として「スキー技術習得および自律行動」を掲げることが多いのですが,「1人でもスキー場で迷わずに,自分の位置を確認しながら安全に集合場所に戻ってこられること」が,スキーにおいて最も重要な自律行動だと考えるからです.
果たしてスカウトたちは地図を確認しながら滑れていたでしょうか? 参加したスカウトのご家庭は,是非ともどのコースをどの順番でどのように滑ったか,話を聞いてみてください.
ナイトハイク
スキー外では,制服を着ての朝の朝礼,1日目の夜プロ:ストレッチ,2日目の夜プロ:ナイトハイク&星空観測,そしてグリンバー・ミーティングを行いました.
特に石崎隊長指導のナイトハイク&星空観測は,スカウトの印象に残ったのではないでしょうか?
雪は音を吸収します.夜の静かな雪道を発声禁止で歩いて五感を研ぎ澄ませるというプログラムでしたが,案の定おしゃべりをしてしまうスカウトが何人か.「黙っている」というのも自律行動の訓練の1つです.次は成功させたいですね.
あたりまえですが,赤倉温泉は東京よりもはるかに闇が深く空気が澄んでいて,星空が綺麗に見えます.私が下見したときは本当にハッキリと星が見えましたが,ナイトハイク出発のときには雲が出てきて少し心配しました.しかし星空観測にはそれほど問題にならず,冬の代表的な星座を観ながら,石崎隊長の解説を聴くことが出来ました.
なぜ? と考えること
スキーもナイトハイクも星空観測も,「なぜ曲がりたい方向と逆の足に体重をのせるのか?」・「なぜ沈黙して歩くのか?」・「なぜ昔の人は星座を作ったのか?」といったことを考えながらやるといいですね.このような疑問を追求する癖をつけると,スキー等のスポーツの上達は早まりますし,身体感覚を自分でコントロールできるようになりますし,星をはじめとした様々な知識も深まるでしょう.
スキーの想い出
最後に,私とスキーの関係について.
スキーに関する私の想い出は,大きく分けて3つあります.1つ目はスキー好きの父から滑りを教わった想い出.2つ目は中高時代に所属したスキー部でアルペン競技をやった想い出(平昌オリンピックで,赤と青の旗で作られたコースをスキーまたはスノーボードで滑る競技を観ませんでしたか? あれがアルペン競技です).そして3つ目が,ボーイ隊・ベンチャー隊・ローバー隊で行ったスキーの想い出です.
我々の世代はスキー・スノーボードを好きなスカウトが多く,毎冬計画してスキーに行っていました.リーダーになった後も,ボーイスカウト活動とは無関係に,しかしボーイスカウトの仲間と何度もスキーに行っています.我々の想い出話のネタには,夏のキャンプと同じくらい冬のスキーが登場するのです.
スキーでなくとも良いですが,ボーイスカウトの仲間たちと一緒に行動する,何か息の長い「軸」を持てると,とても良いと思います.我がローバー隊では近ごろサイクリングがブームになりつつあるようで,そのような軸になるのではないかと注目しています.
別にスポーツである必要はありません.皆が楽しめるイベント=軸を探してみてください(もちろん,ボーイスカウト活動自体がそのような軸の1つです).きっと人生が一段と楽しくなりますよ.
RS隊隊長 渡口
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↑世田谷第5団機関誌「さくら」4・5月合併号が公開されました.
↑2018年りふれっしゅ村鉢ヶ崎@石川県珠洲市で開催した「日本ジャンボリー(17NSJ)」現地報告を公開しました.
↑2017年長野県長者の森で開催した65周年キャンポリー紹介動画を公開しました.
↑2018年新潟県赤倉温泉で開催したBSスキー訓練2018紹介動画を公開しました.
を用意しました.↑2012年山梨県四尾連湖で開催した60周年キャンポリー紹介動画を公開しました.
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